~2024年度を迎えるにあたり~
平素より、本協会の活動に、ご支援とご協力をいただき心よりお礼を申し上げます。
2023年度は、新型コロナ感染症の位置付けが感染症法上5類に移行しました。これにより各競技会がコロナ過前の状況に戻り活気のある1年間となりました。特に、国際大会における岐阜県出身選手の活躍は目覚ましいものがありました。2024年は、パリオリンピック・パラリンピック出場に向け大きな期待がかかるものでありその実力を十分に発揮していただきたいと思います。
オリンピック・パラリンピックには、世界のトップレベルに挑む選手たち一人一人のドラマがあり、そのドラマは選手を支える多くの人たちの夢や希望が詰まっています。競技スポーツが多くの感動を私たちに与えてくれる理由がそこにあると思います。選手たちが私たちに与えてくれる感動とともに「夢をあきらめない」「希望を忘れない」を認識させてくれるものになると思います。この意義を大切にしながら、岐阜の陸上競技界が発展することを期待します。
岐阜県では、2022年第70回・2023年第71回と全日本実業団対抗陸上競技選手権大会が2年連続して開催されました。特に第70回女子100mHでは、福部真子選手が日本新記録を樹立されました。第71回大会では、12秒台を記録する選手が集まり日本記録に迫るハイレベルのレースが展開されました。
また、2023年ジャパンパラ陸上では、アジア新記録7,日本新記録14,日本タイ記録1,大会新記録48が樹立され大成功となりました。
このことは、岐阜陸協役員の競技運営レベルの高さと岐阜メモリアルセンターが記録の出る競技場であることを証明するものとなったと自負しております。
改めて、岐阜陸協役員の皆様に感謝いたします。
2024年も本協会は、4月の高橋尚子杯ぎふ清流ハーフマラソン、6月の日本陸上競技選手権・混成競技大会の運営協力を筆頭に東海陸連・東海学連、東海高体連、の主要大会に運営協力いたします。安全でレベルの高い大会運営に協会員の皆様のご協力をお願いいたします。
一般財団法人 岐阜陸上競技協会 会長 尾藤 義昭
2024年度に向けて
~陸上好きな子供たちを育成する~
2024年は「オリンピック・イヤー」、パリオリンピック開催の年です。「オリンピック・イヤー」はその気運の高まりからか、多くの選手が急成長を遂げる傾向にあります。パリオリンピックの翌年には「2025東京世界陸上競技選手権」も控えています。その気運はさらに高まるのではないかと予想されます。日本代表選手の活躍に期待するとともに、岐阜県選手の大きな飛躍の年になるよう応援のエールを送りたいと思います。
本県では、6月22日(土)・23日(日)の2日間にわたり、第108回日本陸上競技選手権大会混成競技大会・第40回U20 日本陸上競技選手権大会混成競技大会が開催されます。この大会は、混成競技日本一を決定する国内最高峰の混成競技会です。今年は、2024パリオリンピック大会の日本代表選手の選考会も兼ねており、例年に比べ選手たちのより一層熱い戦いが予想され好記録の誕生が期待されます。混成競技会は、通常のトラック&フィールドの大会とは異なる競技進行の雰囲気があり、一見のんびりとした競技会に見受けられますが、その中で繰り広げられる選手間の駆け引きなど必見に値する競技会です。この機会に、一人でも多くの陸上競技ファンに長良川競技場に足を運んでいただき、是非観戦してもらいたいと思います。
また、トップアスリートと地元小学校生、中学校との交流をはじめ陸上競技の体験キッズコーナー(無料)開設など「選手センタード、陸上競技の普及」を大切にした大会運営が計画されています。大会の盛り上げ対策もいろいろ工夫されていますが。岐阜・長良川の地で、日本一が誕生する瞬間を皆さんと共に見守りたいと思います。
昨年、2026年に向けて、各チームに指導者の配置、陸協登録者と公認審判員の配置をお願いしました。その理由は、ご存じのように、陸上競技はスポーツの中でも競技運営には多くの運営スタッフと準備時間が必要とされますが、現状では、高齢化によるベテランスタッフの後任不足が問題になりつつあるからです。そこで、その問題を解消するひとつの方策が、各チームにお願いをしました、指導者の育成(資格取得)と、陸協登録者及び審判資格取得者の配置なのです。おかげさまで、多くの方に指導者資格取得・陸協登録者と公認審判員の資格取得の趣旨にご理解とご協力をいただき、ともに資格取得者は増員の傾向にあるようです。ご協力に感謝申し上げますともに、引き続き、2026年度に向かって一人でも多くの方に指導者資格陸協登録と公認審判資格取得にご協力をお願いします。
さて最後になりましたが、少子化の影響は岐阜陸協の会員数にも現れていますが、昨年は、大会参加者数は減少どころか、増加傾向にあるといってもよい状況でした。競技会の開催数がコロナ禍前にもどったことも理由の一つかと思いますが、県陸協・地区陸協さらには登録各チームの指導者及び関係者の熱心なご協力とご支援のおかげだと感じています。感謝申し上げますと共に、2024年度も、「陸上好きな子供たちを育成すること」にご協力をお願いします。
一般財団法人 岐阜陸上競技協会 専務理事 黄倉 寿雄